五蘊皆空(ごうんかいくう)

2007年7月から始めた会社ブログを「五蘊皆空」に移しました。これからも徒然なるままに感じたことを月一のペースでアップしていく予定です。ちなみに五蘊皆空とはお釈迦様の悟りのエッセンスで「物や心は本来無い」というような意味。それを悟れば色々な苦しみから超越できますよ、とのことです。『般若心経』では「照見五蘊皆空 度一切苦厄」と記されています。【2011年11月】

ニュートリノとカミオカンデ 【2016.12.14】

先月開かれた浜松コンファレンスで、去年ノーベル物理学賞を受賞した東大宇宙線研究所の梶田隆章所長の講演「ニュートリノの小さい質量の発見」を聴きました。

ニュートリノは、電子から電荷と質量を取り除いた素粒子と言われていて、何でも通り抜けますが、極まれに物質に衝突して光を出します。梶田さんはその光を「スーパーカミオカンデ」で検出して自前のソフトで解析した結果、ニュートリノは電子の約100億分の1の質量を持つことを見つけました。これは、ニュートリノの質量はゼロとして成り立っている素粒子理論の定説を根底から覆す画期的な発見です。

スーパーカミオカンデは、飛騨市神岡の地下1,000mにあって、内壁が1万本の光電子増倍管で被われ、超純水で満たされた5万tタンクのニュートリノ観測装置です。ここで使われている光電子増倍管は世界最大の直径50cmの浜松ホトニクス製で、講演会場にも展示されていました。

梶田さんの先生の小柴昌俊さんは、自ら設計した3千tタンクのカミオカンデで超新星の爆発で発生したニュートリノを検出して、2002年にノーベル物理学賞を受賞しました。カミオカンデ、スーパーカミオカンデに次いで100万tタンクのハイパーカミオカンデが2025年の実験開始を目指しています。私たちの体を含めた宇宙を構成する物質の起源に迫る研究が新たな段階を迎えています。

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  1. 2016/12/14(水) 19:48:30|
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